平成26年3月6日木曜日。
長野市は、朝から雪がちらちら舞い、吐く息が白くなるほど冷え込みました。
着色と並行して進めてきた登場人物および動物の描写。
昨夜遅く、尾頭氏は原画へ、そのすべてを描き終えました。
その数は、優に100人を超えています。
絵解き図に登場する人物たちを全体にバランスよく配置するため、
先月、小林一郎氏、玲子氏、竜太郎氏、尾頭氏と私で
「誰をどこに描くか」
「どのような容姿なのか」
「何人なのか」
など、描写に必要な細かな情報を、半日かけて整えました。
その後、尾頭氏は膨大な参考資料を読み解き、
各人物たちの時代背景を調べ、全85話の絵解きができるよう描き込みました。
このような見えない作業があってこそ、
形として見える、「完成形」へとまた一歩近づいていくのです。
そして本日より、輪郭の描き起こしが始まりました。
アトリエの外はまた、雪がちらちら舞っています。
アトリエの外はまた、雪がちらちら舞っています。
記:山口純子