「善光寺参り絵解き図」制作の趣旨

■ 趣旨 ■

善光寺の信仰は、善光寺縁起を描いた絵伝を絵解きすることによって全国に広まりました。
このたび長野の絵解きの文化を発展させ、継承するために「善光寺参り絵解き図」を制作します。それを使って新たな絵解きを創造します。
平成27(2015)年には善光寺御開帳と新幹線金沢延伸が予定されています。それを前に、長野独自の伝統文化を全国に発信していきます。


平成25(2013)年2月19日
善光寺参り絵解き図制作プロジェクト

2014/03/18

●07 - 額装の打ち合わせと進行状況



平成26年3月18日火曜日。
昨日は綺麗な満月の見える夜でしたが、今日は雨が降っていました。

本日は、尾頭氏のアトリエに小林玲子氏と
桜枝町の額職人・モリヤコウジ氏を迎え、額装の打ち合わせがありました。

モリヤ氏が持参したいくつものサンプルを基に、
絵解き図の周りを覆う額の色や仕上がりを時間をかけて話し合いました。

3月末日の絵解き図仕上がり後の額装に向け、準備が始まっています。




一方、絵解き図の人物は、少しずつ彩られ始めています。

尾頭氏は、全神経をその細い筆先に集中させ、
時代背景を思い描きながら、色を重ねています。

『着色の段階に入り、描き込まれた実際の場所へ
ふと足を運んでみると、描いた場所がより近くに感じる』

と話す尾頭氏。



今宵も制作は続きます。



記:山口純子